作成日:2014/01/10
マタニティハラスメント〈マタハラ〉に関する意識調査
マタニティ・ハラスメント(マタハラ)
「マタニティ・ハラスメント(マタハラ)」とは、働く女性が妊娠・
出産を理由とした解雇・雇止めをされることや、妊娠・出産に
あたって職場で受ける精神的・肉体的なハラスメントで、
働く女性を悩ませる「セクハラ」「パワハラ」に並ぶ
3大ハラスメントの1つです。
働く女性の3大ハラスメントの1つ「マタハラ」の認知度、6.1%
参考:昨年連合が発表したセクハラ
に関する調査データによれば、
「セクハラを受けたことがある
女性は 17.0%」であった
(連合「男女平等月間実態調査2012」)
※母集団は異なります。
マタハラ被害者
25.6%
マタハラ被害者
25.6%
マタハラ未経験
74.4%
マタハラ未経験
74.4%
マタハラ被害者の45.7%は「我慢」、次いで家族や同僚など身近な人に相談
周囲で
マタハラ被害
23.2%
周囲で
マタハラ被害
23.2%
24.0%が周囲でフォローする社員をケアする仕組みがあると答えたが、
仕組みが機能しているとの回答は11.5%に留まった
※次ページ以降に、「妊娠経験」「マタハラ遭遇経験」「当事者への支援制度」「周囲の社員のケア」などの設問
とのクロス結果を掲載しました。
全体
男性社員
の妊娠・
出産への
理解不
足・協力
不足
女性社員
の妊娠・
出産への
理解不
足・協力
不足
女性社員
の妬み
セクハラ
のような
「ハラスメ
ント」の啓
蒙不足
公的な相
談窓口の
情報不足
会社の支
援制度設
計や運用
の徹底不
足
フォロー
する周囲
の社員へ
の本人か
らのコミュ
ニケー
ション・配
慮不足
フォロー
する周囲
の社員へ
の会社か
らの制度
整備など
のケア不
足
職場の定
常的な業
務過多
会社の経
営状態
その他
626
321
138
88
117
23
170
67
132
130
51
15
100%
51.3%
22.0%
14.1%
18.7%
3.7%
27.2%
10.7%
21.1%
20.8%
8.1%
2.4%
81
39
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15
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100%
48.1%
25.9%
18.5%
22.2%
2.5%
29.6%
2.5%
16.0%
18.5%
11.1%
4.9%
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10
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23
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100%
42.1%
18.6%
11.7%
20.7%
2.8%
28.3%
6.9%
22.8%
27.6%
15.9%
2.8%
全体
Q.マタハラに対
する経験
Q 職場で「マタハラ」が起こる原因はなんだと思いますか?
自分がマタハラにあったことがある
周囲でマタハラにあった人がいる
〜働く女性たちの声〜
(自由回答より)
●働く女性の妊娠・出産がもっと日常になればいいと思う。
(32歳 大阪 会社員[事務系])
Q.妊娠中や産休・育休中、職場への復帰の過程において、職場で自分がされて「嬉しかったこと」や
「助かったこと」、などあれば教えてください。 (n=316、妊娠経験者のみ回答)
●妊娠を告げたとき、困った表情をせず自分のことのように喜んでいただけたことが嬉しかったです。
(30歳 兵庫 パート・アルバイト)
●上司が引き継ぎ先を計画的に決めてくれたこと。それによってこちらも計画的に引き継ぎできた。(36歳 東京 会社員[技術系])
●妊娠初期に切迫流産で2週間近く自宅で安静にせざるを得なかった時、職場に迷惑をかける事への申し訳なさと今後同じ
ポストで働き続けられるかどうかの不安とで落ち込んでいた時に、女性の同僚が「あなたの席はちゃんとあるから安心して
赤ちゃんの為に今は休んで!」と温かい励ましのメールをくれたことがとても嬉しかったです。 (36歳 東京 会社員[事務系])
●妊娠初期、体調がすぐれないときや痛みがあったとき、通常報告すべき上司ではなく、窓口を妊娠・出産経験のある女性上司
にしてくれた事が嬉しかったです。男性は説明を受けても、きちんと理解できない、ケアできないという前提のもとの配慮でした。
こちらも、話しやすく、理解をしてもらえるので助かりました。(32歳 奈良 会社員[事務系])
●妊娠中に残業や休日出社せざるを得ない業務量をこなさなくてはいけない状態だった時、出産を経験をした先輩(女性)から
直属の男性上司に、妊婦であることを考慮すべきだと意見してもらえたことが嬉しかったです。 (36歳 愛知 会社員[技術系])
●特別に扱われなかったことがかえって良かったです。その前から体調が悪かったり都合の悪い時はお互いに仕事を助け合って
いたので、それと同じように扱って頂きました。それにより、必要以上に申し訳ないと言う罪悪感を抱かずに済んだこと、心の負担が
あまり無かったこと、周りの方々に有り難いと思います。 (38歳 愛知 会社員[事務系])
●妊娠出産のお金について、組合の人が詳しく教えてくれました。( 38歳 神奈川 会社員(その他))
●妊娠を特別と思わず接してくれたことは逆に助かった。「大丈夫?」と気遣いをしてくれながらも、妊娠前と同じ仕事を任せてくれる
などこちらも仕事がやりやすかった。産休に入る前の「待ってるから」の一言もうれしかった。(32歳 兵庫 会社員(事務系))
●産休・育休中の期限付きで派遣社員の方を雇って、自分が不在中も滞りなく業務が行われるようにしていただいた事。
育児手当て等の手続きも円滑に行っていただいた事。 (27歳 鹿児島 会社員[事務系])
●育児休暇中も会社の情報を定期的に発信してくれたり、面談を行ってくれたが助かった。休み中は会社の情報が一切入らず
変化から取り残された気持ちになってしまうため、定期的な接触はうれしかった。 (28歳 愛知 会社員(その他) )
「待っているよ」という言葉への感謝が非常に多く、力仕事の軽減や体調への気遣い、
仕事の分担といった支援、「産休前と変わらず受け入れてくれたこと」に救われたとの言葉も寄せられました
Q. 出産を希望する方への「アドバイス」などあれば教えてください。 (n=316、妊娠経験者のみ回答)
●私がいた職場は幸い妊娠、出産に対して理解のあるところだったので少しでも体力を使う仕事はほとんど代わってもらえました。
それでも今までと同じ給料をもらうのでお菓子を配ったり感謝の気持ちをきちんと伝えました。(31歳 東京 パート・アルバイト])
●コンスタントに資料や業務報告などに目を通しているだけで復帰がとてもしやすいと思う。(40歳 神奈川 会社員[事務系])
●基本は妊娠出産前に精一杯真面目に仕事に取り組む事です。その姿を見ていれば、子供が成長するまでの一時期の事と、
理解してもらえると思います。本人も無理をしないで、普段からコミニケーションをとって、時間が余る位の時間計画で進めた方が
迷惑がかからないで、良いと思います(38歳 神奈川 会社員[その他])
●職場への復帰は勇気が必要ですが、今後の生活の宝になりますから頑張ってください。(42歳 石川 会社員[事務系])
●妊娠した人へ。不妊症の治療をしている人や子宮がんで妊娠できない人がいる可能性を考え、職場内では妊娠・出産の経験を
自慢たらしく話しないことが鉄則。彼女たちが夜遅くまであなたの代わりに、必死でフォローして働いてくれたのだから、その事実を
真剣に受け止めて、誠心誠意働いてお返ししようという姿勢を見せること。 (46歳 大阪 パート・アルバイト)
●仕事するのがきついときは素直に言うべき。でないと、お腹の赤ちゃんに悪い。マタハラがあるような会社は訴えられても
おかしくないので、法律で守られた権利と、強く思って、抱え込んだりしないこと(30歳 兵庫 会社員[事務系])
●当然の権利と思わず、できることを頑張ることで、申し訳なく思うのではなく、仕事がやり易くなった。(39歳 長崎 公務員)
周囲への感謝や、やれることは誠意をもって行うこと、引継ぎ計画、復帰のための準備などが寄せられました
Q.妊娠中や産休・育休中、職場への復帰の過程において、職場で自分がされて
「残念だったこと」や「つらかったこと」などあれば教えてください。(n=316、妊娠経験者のみ回答)
●特に独身男性社員は、妊婦への配慮が全くなく、重いものを持たされたり、目の前でタバコを吸われたり、ショックな出来事が
多かったです。(34歳 宮崎 会社員)
●出産経験のある方や、その配偶者などは、とても温かく対応してくだりましたが、やはり、そういった経験のない方は特に配慮は
ありませんでした。相手に期待するだけではなく、妊婦側も、当たり前とは思わずにフォローしてくれる方への感謝コミュニケーション
を忘れてはいけないと思いました。 (33歳 神奈川 会社員[事務系])
●自分の体調管理は全て自己責任であると痛感しました。自分で主張しないと仕事は減ることはないので、助かったことなど
ありません。(38歳 東京 会社員[事務系])
●体調を気遣ってくれたのはありがたいし、助かったが、過度の心配はストレスになります。(40歳 静岡 パート・アルバイト)
●ワンマン社長に誰もさからえないため、結婚、妊娠したらやめて新しい若い女性を採用したいという職場でした。
(45歳 東京 パート・アルバイト)
●妊娠きっかけで職場に非常にいづらくなったため、妊娠がプラスになる経験はなかった。(34歳 宮城 会社員[事務系])
●妊娠して少し働いたが結局すぐクビになったので、されて嬉しかったことはない。派遣社員だったので仕方ないかな、と思う。
(29歳 埼玉県 自由業)
●いいことは何もなかった。職場の人は皆冷たかったです。(41歳 石川 会社員[事務系])
●子供が熱を出して保育園に呼び出されると、最初は心配をされますが、何回も続くと、あからさまに嫌な顔をされます。
(30歳 大阪 パート・アルバイト)
Q. その他:在職中の妊娠経験者からのメッセージ (n=316、妊娠経験者のみ回答)
●働く女性の妊娠・出産がもっと日常になればいいと思う。(32歳 大阪 会社員[事務系])
●私が初めての、産前産後、育児休暇取得者だったため、会社の人が手探りでいろいろなことを調べたり、教えてくれたので、
これからの会社の発展につながればいいと思う。(30歳 埼玉 会社員[事務系])
●主旨とは離れるかもしれないが「妊婦だから」「育児中だから」という理由で、仕事の内容や、社員が接してくる態度に変わりは
なかった。閑職に回されることもなく、一社会人として見てくれた。産休・育休中は、社会との接点が薄れるので、そもそも無事に
復職できるかという不安も大きい。妊娠したからと言って気を使われるばかりではなく、「会社の一員」として対等な扱いをして
もらいたいという希望もあると思う。(38歳 宮城 自営業)
●職場がどうのこうのというより、国がもっとしっかり政策をやってほしい。女性手帳なんて税金の無駄遣いするのではなく、
もっと若者が安心して子供が産める体制を作ってほしい。お年寄りにばかり手厚い補償ではなく、これからの未来を担っていく
若者に手厚い補償を下さい。妊娠はしたけどはっきり言って生活できるか不安です。 (27歳 福島 会社員[事務系])
●長く産休を取った後の会社には、行きづらくて辞めていく人が多い時代だった。今はもうあまりないと思うけど仕事をしやすく
配慮があってほしい。 (36歳 北海道 パート・アルバイト)
●特に何もしてもらわなくていいので、ただ普通に接してもらいたいです。 (38歳 宮城県 会社員[技術系])
■本調査に関するお問合せ
調査企画 エポックシード株式会社 (森下・蓑毛)
TEL:03-3407-5780 FAX:03-5774-1921 メール:press@epochseed.jp
マタニティ・ハラスメント(マタハラ)
「マタニティ・ハラスメント(マタハラ)」とは、働く女性が妊娠・
出産を理由とした解雇・雇止めをされることや、妊娠・出産に
あたって職場で受ける精神的・肉体的なハラスメントで、
働く女性を悩ませる「セクハラ」「パワハラ」に並ぶ
3大ハラスメントの1つです。
働く女性の3大ハラスメントの1つ「マタハラ」の認知度、6.1%
参考:昨年連合が発表したセクハラ
に関する調査データによれば、
「セクハラを受けたことがある
女性は 17.0%」であった
(連合「男女平等月間実態調査2012」)
※母集団は異なります。
マタハラ被害者
25.6%
マタハラ被害者
25.6%
マタハラ未経験
74.4%
マタハラ未経験
74.4%
マタハラ被害者の45.7%は「我慢」、次いで家族や同僚など身近な人に相談
周囲で
マタハラ被害
23.2%
周囲で
マタハラ被害
23.2%
24.0%が周囲でフォローする社員をケアする仕組みがあると答えたが、
仕組みが機能しているとの回答は11.5%に留まった
※次ページ以降に、「妊娠経験」「マタハラ遭遇経験」「当事者への支援制度」「周囲の社員のケア」などの設問
とのクロス結果を掲載しました。
全体
男性社員
の妊娠・
出産への
理解不
足・協力
不足
女性社員
の妊娠・
出産への
理解不
足・協力
不足
女性社員
の妬み
セクハラ
のような
「ハラスメ
ント」の啓
蒙不足
公的な相
談窓口の
情報不足
会社の支
援制度設
計や運用
の徹底不
足
フォロー
する周囲
の社員へ
の本人か
らのコミュ
ニケー
ション・配
慮不足
フォロー
する周囲
の社員へ
の会社か
らの制度
整備など
のケア不
足
職場の定
常的な業
務過多
会社の経
営状態
その他
626
321
138
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67
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100%
51.3%
22.0%
14.1%
18.7%
3.7%
27.2%
10.7%
21.1%
20.8%
8.1%
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100%
48.1%
25.9%
18.5%
22.2%
2.5%
29.6%
2.5%
16.0%
18.5%
11.1%
4.9%
145
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4
100%
42.1%
18.6%
11.7%
20.7%
2.8%
28.3%
6.9%
22.8%
27.6%
15.9%
2.8%
全体
Q.マタハラに対
する経験
Q 職場で「マタハラ」が起こる原因はなんだと思いますか?
自分がマタハラにあったことがある
周囲でマタハラにあった人がいる
〜働く女性たちの声〜
(自由回答より)
●働く女性の妊娠・出産がもっと日常になればいいと思う。
(32歳 大阪 会社員[事務系])
Q.妊娠中や産休・育休中、職場への復帰の過程において、職場で自分がされて「嬉しかったこと」や
「助かったこと」、などあれば教えてください。 (n=316、妊娠経験者のみ回答)
●妊娠を告げたとき、困った表情をせず自分のことのように喜んでいただけたことが嬉しかったです。
(30歳 兵庫 パート・アルバイト)
●上司が引き継ぎ先を計画的に決めてくれたこと。それによってこちらも計画的に引き継ぎできた。(36歳 東京 会社員[技術系])
●妊娠初期に切迫流産で2週間近く自宅で安静にせざるを得なかった時、職場に迷惑をかける事への申し訳なさと今後同じ
ポストで働き続けられるかどうかの不安とで落ち込んでいた時に、女性の同僚が「あなたの席はちゃんとあるから安心して
赤ちゃんの為に今は休んで!」と温かい励ましのメールをくれたことがとても嬉しかったです。 (36歳 東京 会社員[事務系])
●妊娠初期、体調がすぐれないときや痛みがあったとき、通常報告すべき上司ではなく、窓口を妊娠・出産経験のある女性上司
にしてくれた事が嬉しかったです。男性は説明を受けても、きちんと理解できない、ケアできないという前提のもとの配慮でした。
こちらも、話しやすく、理解をしてもらえるので助かりました。(32歳 奈良 会社員[事務系])
●妊娠中に残業や休日出社せざるを得ない業務量をこなさなくてはいけない状態だった時、出産を経験をした先輩(女性)から
直属の男性上司に、妊婦であることを考慮すべきだと意見してもらえたことが嬉しかったです。 (36歳 愛知 会社員[技術系])
●特別に扱われなかったことがかえって良かったです。その前から体調が悪かったり都合の悪い時はお互いに仕事を助け合って
いたので、それと同じように扱って頂きました。それにより、必要以上に申し訳ないと言う罪悪感を抱かずに済んだこと、心の負担が
あまり無かったこと、周りの方々に有り難いと思います。 (38歳 愛知 会社員[事務系])
●妊娠出産のお金について、組合の人が詳しく教えてくれました。( 38歳 神奈川 会社員(その他))
●妊娠を特別と思わず接してくれたことは逆に助かった。「大丈夫?」と気遣いをしてくれながらも、妊娠前と同じ仕事を任せてくれる
などこちらも仕事がやりやすかった。産休に入る前の「待ってるから」の一言もうれしかった。(32歳 兵庫 会社員(事務系))
●産休・育休中の期限付きで派遣社員の方を雇って、自分が不在中も滞りなく業務が行われるようにしていただいた事。
育児手当て等の手続きも円滑に行っていただいた事。 (27歳 鹿児島 会社員[事務系])
●育児休暇中も会社の情報を定期的に発信してくれたり、面談を行ってくれたが助かった。休み中は会社の情報が一切入らず
変化から取り残された気持ちになってしまうため、定期的な接触はうれしかった。 (28歳 愛知 会社員(その他) )
「待っているよ」という言葉への感謝が非常に多く、力仕事の軽減や体調への気遣い、
仕事の分担といった支援、「産休前と変わらず受け入れてくれたこと」に救われたとの言葉も寄せられました
Q. 出産を希望する方への「アドバイス」などあれば教えてください。 (n=316、妊娠経験者のみ回答)
●私がいた職場は幸い妊娠、出産に対して理解のあるところだったので少しでも体力を使う仕事はほとんど代わってもらえました。
それでも今までと同じ給料をもらうのでお菓子を配ったり感謝の気持ちをきちんと伝えました。(31歳 東京 パート・アルバイト])
●コンスタントに資料や業務報告などに目を通しているだけで復帰がとてもしやすいと思う。(40歳 神奈川 会社員[事務系])
●基本は妊娠出産前に精一杯真面目に仕事に取り組む事です。その姿を見ていれば、子供が成長するまでの一時期の事と、
理解してもらえると思います。本人も無理をしないで、普段からコミニケーションをとって、時間が余る位の時間計画で進めた方が
迷惑がかからないで、良いと思います(38歳 神奈川 会社員[その他])
●職場への復帰は勇気が必要ですが、今後の生活の宝になりますから頑張ってください。(42歳 石川 会社員[事務系])
●妊娠した人へ。不妊症の治療をしている人や子宮がんで妊娠できない人がいる可能性を考え、職場内では妊娠・出産の経験を
自慢たらしく話しないことが鉄則。彼女たちが夜遅くまであなたの代わりに、必死でフォローして働いてくれたのだから、その事実を
真剣に受け止めて、誠心誠意働いてお返ししようという姿勢を見せること。 (46歳 大阪 パート・アルバイト)
●仕事するのがきついときは素直に言うべき。でないと、お腹の赤ちゃんに悪い。マタハラがあるような会社は訴えられても
おかしくないので、法律で守られた権利と、強く思って、抱え込んだりしないこと(30歳 兵庫 会社員[事務系])
●当然の権利と思わず、できることを頑張ることで、申し訳なく思うのではなく、仕事がやり易くなった。(39歳 長崎 公務員)
周囲への感謝や、やれることは誠意をもって行うこと、引継ぎ計画、復帰のための準備などが寄せられました
Q.妊娠中や産休・育休中、職場への復帰の過程において、職場で自分がされて
「残念だったこと」や「つらかったこと」などあれば教えてください。(n=316、妊娠経験者のみ回答)
●特に独身男性社員は、妊婦への配慮が全くなく、重いものを持たされたり、目の前でタバコを吸われたり、ショックな出来事が
多かったです。(34歳 宮崎 会社員)
●出産経験のある方や、その配偶者などは、とても温かく対応してくだりましたが、やはり、そういった経験のない方は特に配慮は
ありませんでした。相手に期待するだけではなく、妊婦側も、当たり前とは思わずにフォローしてくれる方への感謝コミュニケーション
を忘れてはいけないと思いました。 (33歳 神奈川 会社員[事務系])
●自分の体調管理は全て自己責任であると痛感しました。自分で主張しないと仕事は減ることはないので、助かったことなど
ありません。(38歳 東京 会社員[事務系])
●体調を気遣ってくれたのはありがたいし、助かったが、過度の心配はストレスになります。(40歳 静岡 パート・アルバイト)
●ワンマン社長に誰もさからえないため、結婚、妊娠したらやめて新しい若い女性を採用したいという職場でした。
(45歳 東京 パート・アルバイト)
●妊娠きっかけで職場に非常にいづらくなったため、妊娠がプラスになる経験はなかった。(34歳 宮城 会社員[事務系])
●妊娠して少し働いたが結局すぐクビになったので、されて嬉しかったことはない。派遣社員だったので仕方ないかな、と思う。
(29歳 埼玉県 自由業)
●いいことは何もなかった。職場の人は皆冷たかったです。(41歳 石川 会社員[事務系])
●子供が熱を出して保育園に呼び出されると、最初は心配をされますが、何回も続くと、あからさまに嫌な顔をされます。
(30歳 大阪 パート・アルバイト)
Q. その他:在職中の妊娠経験者からのメッセージ (n=316、妊娠経験者のみ回答)
●働く女性の妊娠・出産がもっと日常になればいいと思う。(32歳 大阪 会社員[事務系])
●私が初めての、産前産後、育児休暇取得者だったため、会社の人が手探りでいろいろなことを調べたり、教えてくれたので、
これからの会社の発展につながればいいと思う。(30歳 埼玉 会社員[事務系])
●主旨とは離れるかもしれないが「妊婦だから」「育児中だから」という理由で、仕事の内容や、社員が接してくる態度に変わりは
なかった。閑職に回されることもなく、一社会人として見てくれた。産休・育休中は、社会との接点が薄れるので、そもそも無事に
復職できるかという不安も大きい。妊娠したからと言って気を使われるばかりではなく、「会社の一員」として対等な扱いをして
もらいたいという希望もあると思う。(38歳 宮城 自営業)
●職場がどうのこうのというより、国がもっとしっかり政策をやってほしい。女性手帳なんて税金の無駄遣いするのではなく、
もっと若者が安心して子供が産める体制を作ってほしい。お年寄りにばかり手厚い補償ではなく、これからの未来を担っていく
若者に手厚い補償を下さい。妊娠はしたけどはっきり言って生活できるか不安です。 (27歳 福島 会社員[事務系])
●長く産休を取った後の会社には、行きづらくて辞めていく人が多い時代だった。今はもうあまりないと思うけど仕事をしやすく
配慮があってほしい。 (36歳 北海道 パート・アルバイト)
●特に何もしてもらわなくていいので、ただ普通に接してもらいたいです。 (38歳 宮城県 会社員[技術系])
■本調査に関するお問合せ
調査企画 エポックシード株式会社 (森下・蓑毛)
TEL:03-3407-5780 FAX:03-5774-1921 メール:press@epochseed.jp
マタニティ・ハラスメント(マタハラ)
「マタニティ・ハラスメント(マタハラ)」とは、働く女性が妊娠・
出産を理由とした解雇・雇止めをされることや、妊娠・出産に
あたって職場で受ける精神的・肉体的なハラスメントで、
働く女性を悩ませる「セクハラ」「パワハラ」に並ぶ
3大ハラスメントの1つです。
働く女性の3大ハラスメントの1つ「マタハラ」の認知度、6.1%
参考:昨年連合が発表したセクハラ
に関する調査データによれば、
「セクハラを受けたことがある
女性は 17.0%」であった
(連合「男女平等月間実態調査2012」)
※母集団は異なります。
マタハラ被害者
25.6%
マタハラ被害者
25.6%
マタハラ未経験
74.4%
マタハラ未経験
74.4%
マタハラ被害者の45.7%は「我慢」、次いで家族や同僚など身近な人に相談
周囲で
マタハラ被害
23.2%
周囲で
マタハラ被害
23.2%
24.0%が周囲でフォローする社員をケアする仕組みがあると答えたが、
仕組みが機能しているとの回答は11.5%に留まった
※次ページ以降に、「妊娠経験」「マタハラ遭遇経験」「当事者への支援制度」「周囲の社員のケア」などの設問
とのクロス結果を掲載しました。
全体
男性社員
の妊娠・
出産への
理解不
足・協力
不足
女性社員
の妊娠・
出産への
理解不
足・協力
不足
女性社員
の妬み
セクハラ
のような
「ハラスメ
ント」の啓
蒙不足
公的な相
談窓口の
情報不足
会社の支
援制度設
計や運用
の徹底不
足
フォロー
する周囲
の社員へ
の本人か
らのコミュ
ニケー
ション・配
慮不足
フォロー
する周囲
の社員へ
の会社か
らの制度
整備など
のケア不
足
職場の定
常的な業
務過多
会社の経
営状態
その他
626
321
138
88
117
23
170
67
132
130
51
15
100%
51.3%
22.0%
14.1%
18.7%
3.7%
27.2%
10.7%
21.1%
20.8%
8.1%
2.4%
81
39
21
15
18
2
24
2
13
15
9
4
100%
48.1%
25.9%
18.5%
22.2%
2.5%
29.6%
2.5%
16.0%
18.5%
11.1%
4.9%
145
61
27
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4
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10
33
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23
4
100%
42.1%
18.6%
11.7%
20.7%
2.8%
28.3%
6.9%
22.8%
27.6%
15.9%
2.8%
全体
Q.マタハラに対
する経験
Q 職場で「マタハラ」が起こる原因はなんだと思いますか?
自分がマタハラにあったことがある
周囲でマタハラにあった人がいる
〜働く女性たちの声〜
(自由回答より)
●働く女性の妊娠・出産がもっと日常になればいいと思う。
(32歳 大阪 会社員[事務系])
Q.妊娠中や産休・育休中、職場への復帰の過程において、職場で自分がされて「嬉しかったこと」や
「助かったこと」、などあれば教えてください。 (n=316、妊娠経験者のみ回答)
●妊娠を告げたとき、困った表情をせず自分のことのように喜んでいただけたことが嬉しかったです。
(30歳 兵庫 パート・アルバイト)
●上司が引き継ぎ先を計画的に決めてくれたこと。それによってこちらも計画的に引き継ぎできた。(36歳 東京 会社員[技術系])
●妊娠初期に切迫流産で2週間近く自宅で安静にせざるを得なかった時、職場に迷惑をかける事への申し訳なさと今後同じ
ポストで働き続けられるかどうかの不安とで落ち込んでいた時に、女性の同僚が「あなたの席はちゃんとあるから安心して
赤ちゃんの為に今は休んで!」と温かい励ましのメールをくれたことがとても嬉しかったです。 (36歳 東京 会社員[事務系])
●妊娠初期、体調がすぐれないときや痛みがあったとき、通常報告すべき上司ではなく、窓口を妊娠・出産経験のある女性上司
にしてくれた事が嬉しかったです。男性は説明を受けても、きちんと理解できない、ケアできないという前提のもとの配慮でした。
こちらも、話しやすく、理解をしてもらえるので助かりました。(32歳 奈良 会社員[事務系])
●妊娠中に残業や休日出社せざるを得ない業務量をこなさなくてはいけない状態だった時、出産を経験をした先輩(女性)から
直属の男性上司に、妊婦であることを考慮すべきだと意見してもらえたことが嬉しかったです。 (36歳 愛知 会社員[技術系])
●特別に扱われなかったことがかえって良かったです。その前から体調が悪かったり都合の悪い時はお互いに仕事を助け合って
いたので、それと同じように扱って頂きました。それにより、必要以上に申し訳ないと言う罪悪感を抱かずに済んだこと、心の負担が
あまり無かったこと、周りの方々に有り難いと思います。 (38歳 愛知 会社員[事務系])
●妊娠出産のお金について、組合の人が詳しく教えてくれました。( 38歳 神奈川 会社員(その他))
●妊娠を特別と思わず接してくれたことは逆に助かった。「大丈夫?」と気遣いをしてくれながらも、妊娠前と同じ仕事を任せてくれる
などこちらも仕事がやりやすかった。産休に入る前の「待ってるから」の一言もうれしかった。(32歳 兵庫 会社員(事務系))
●産休・育休中の期限付きで派遣社員の方を雇って、自分が不在中も滞りなく業務が行われるようにしていただいた事。
育児手当て等の手続きも円滑に行っていただいた事。 (27歳 鹿児島 会社員[事務系])
●育児休暇中も会社の情報を定期的に発信してくれたり、面談を行ってくれたが助かった。休み中は会社の情報が一切入らず
変化から取り残された気持ちになってしまうため、定期的な接触はうれしかった。 (28歳 愛知 会社員(その他) )
「待っているよ」という言葉への感謝が非常に多く、力仕事の軽減や体調への気遣い、
仕事の分担といった支援、「産休前と変わらず受け入れてくれたこと」に救われたとの言葉も寄せられました
Q. 出産を希望する方への「アドバイス」などあれば教えてください。 (n=316、妊娠経験者のみ回答)
●私がいた職場は幸い妊娠、出産に対して理解のあるところだったので少しでも体力を使う仕事はほとんど代わってもらえました。
それでも今までと同じ給料をもらうのでお菓子を配ったり感謝の気持ちをきちんと伝えました。(31歳 東京 パート・アルバイト])
●コンスタントに資料や業務報告などに目を通しているだけで復帰がとてもしやすいと思う。(40歳 神奈川 会社員[事務系])
●基本は妊娠出産前に精一杯真面目に仕事に取り組む事です。その姿を見ていれば、子供が成長するまでの一時期の事と、
理解してもらえると思います。本人も無理をしないで、普段からコミニケーションをとって、時間が余る位の時間計画で進めた方が
迷惑がかからないで、良いと思います(38歳 神奈川 会社員[その他])
●職場への復帰は勇気が必要ですが、今後の生活の宝になりますから頑張ってください。(42歳 石川 会社員[事務系])
●妊娠した人へ。不妊症の治療をしている人や子宮がんで妊娠できない人がいる可能性を考え、職場内では妊娠・出産の経験を
自慢たらしく話しないことが鉄則。彼女たちが夜遅くまであなたの代わりに、必死でフォローして働いてくれたのだから、その事実を
真剣に受け止めて、誠心誠意働いてお返ししようという姿勢を見せること。 (46歳 大阪 パート・アルバイト)
●仕事するのがきついときは素直に言うべき。でないと、お腹の赤ちゃんに悪い。マタハラがあるような会社は訴えられても
おかしくないので、法律で守られた権利と、強く思って、抱え込んだりしないこと(30歳 兵庫 会社員[事務系])
●当然の権利と思わず、できることを頑張ることで、申し訳なく思うのではなく、仕事がやり易くなった。(39歳 長崎 公務員)
周囲への感謝や、やれることは誠意をもって行うこと、引継ぎ計画、復帰のための準備などが寄せられました
Q.妊娠中や産休・育休中、職場への復帰の過程において、職場で自分がされて
「残念だったこと」や「つらかったこと」などあれば教えてください。(n=316、妊娠経験者のみ回答)
●特に独身男性社員は、妊婦への配慮が全くなく、重いものを持たされたり、目の前でタバコを吸われたり、ショックな出来事が
多かったです。(34歳 宮崎 会社員)
●出産経験のある方や、その配偶者などは、とても温かく対応してくだりましたが、やはり、そういった経験のない方は特に配慮は
ありませんでした。相手に期待するだけではなく、妊婦側も、当たり前とは思わずにフォローしてくれる方への感謝コミュニケーション
を忘れてはいけないと思いました。 (33歳 神奈川 会社員[事務系])
●自分の体調管理は全て自己責任であると痛感しました。自分で主張しないと仕事は減ることはないので、助かったことなど
ありません。(38歳 東京 会社員[事務系])
●体調を気遣ってくれたのはありがたいし、助かったが、過度の心配はストレスになります。(40歳 静岡 パート・アルバイト)
●ワンマン社長に誰もさからえないため、結婚、妊娠したらやめて新しい若い女性を採用したいという職場でした。
(45歳 東京 パート・アルバイト)
●妊娠きっかけで職場に非常にいづらくなったため、妊娠がプラスになる経験はなかった。(34歳 宮城 会社員[事務系])
●妊娠して少し働いたが結局すぐクビになったので、されて嬉しかったことはない。派遣社員だったので仕方ないかな、と思う。
(29歳 埼玉県 自由業)
●いいことは何もなかった。職場の人は皆冷たかったです。(41歳 石川 会社員[事務系])
●子供が熱を出して保育園に呼び出されると、最初は心配をされますが、何回も続くと、あからさまに嫌な顔をされます。
(30歳 大阪 パート・アルバイト)
Q. その他:在職中の妊娠経験者からのメッセージ (n=316、妊娠経験者のみ回答)
●働く女性の妊娠・出産がもっと日常になればいいと思う。(32歳 大阪 会社員[事務系])
●私が初めての、産前産後、育児休暇取得者だったため、会社の人が手探りでいろいろなことを調べたり、教えてくれたので、
これからの会社の発展につながればいいと思う。(30歳 埼玉 会社員[事務系])
●主旨とは離れるかもしれないが「妊婦だから」「育児中だから」という理由で、仕事の内容や、社員が接してくる態度に変わりは
なかった。閑職に回されることもなく、一社会人として見てくれた。産休・育休中は、社会との接点が薄れるので、そもそも無事に
復職できるかという不安も大きい。妊娠したからと言って気を使われるばかりではなく、「会社の一員」として対等な扱いをして
もらいたいという希望もあると思う。(38歳 宮城 自営業)
●職場がどうのこうのというより、国がもっとしっかり政策をやってほしい。女性手帳なんて税金の無駄遣いするのではなく、
もっと若者が安心して子供が産める体制を作ってほしい。お年寄りにばかり手厚い補償ではなく、これからの未来を担っていく
若者に手厚い補償を下さい。妊娠はしたけどはっきり言って生活できるか不安です。 (27歳 福島 会社員[事務系])
●長く産休を取った後の会社には、行きづらくて辞めていく人が多い時代だった。今はもうあまりないと思うけど仕事をしやすく
配慮があってほしい。 (36歳 北海道 パート・アルバイト)
●特に何もしてもらわなくていいので、ただ普通に接してもらいたいです。 (38歳 宮城県 会社員[技術系])
■本調査に関するお問合せ
調査企画 エポックシード株式会社 (森下・蓑毛)
TEL:03-3407-5780 FAX:03-5774-1921 メール:press@epochseed.jp
マタニティ・ハラスメント(マタハラ)
「マタニティ・ハラスメント(マタハラ)」とは、働く女性が妊娠・
出産を理由とした解雇・雇止めをされることや、妊娠・出産に
あたって職場で受ける精神的・肉体的なハラスメントで、
働く女性を悩ませる「セクハラ」「パワハラ」に並ぶ
3大ハラスメントの1つです。
働く女性の3大ハラスメントの1つ「マタハラ」の認知度、6.1%
参考:昨年連合が発表したセクハラ
に関する調査データによれば、
「セクハラを受けたことがある
女性は 17.0%」であった
(連合「男女平等月間実態調査2012」)
※母集団は異なります。
マタハラ被害者
25.6%
マタハラ被害者
25.6%
マタハラ未経験
74.4%
マタハラ未経験
74.4%
マタハラ被害者の45.7%は「我慢」、次いで家族や同僚など身近な人に相談
周囲で
マタハラ被害
23.2%
周囲で
マタハラ被害
23.2%
24.0%が周囲でフォローする社員をケアする仕組みがあると答えたが、
仕組みが機能しているとの回答は11.5%に留まった
※次ページ以降に、「妊娠経験」「マタハラ遭遇経験」「当事者への支援制度」「周囲の社員のケア」などの設問
とのクロス結果を掲載しました。
全体
男性社員
の妊娠・
出産への
理解不
足・協力
不足
女性社員
の妊娠・
出産への
理解不
足・協力
不足
女性社員
の妬み
セクハラ
のような
「ハラスメ
ント」の啓
蒙不足
公的な相
談窓口の
情報不足
会社の支
援制度設
計や運用
の徹底不
足
フォロー
する周囲
の社員へ
の本人か
らのコミュ
ニケー
ション・配
慮不足
フォロー
する周囲
の社員へ
の会社か
らの制度
整備など
のケア不
足
職場の定
常的な業
務過多
会社の経
営状態
その他
626
321
138
88
117
23
170
67
132
130
51
15
100%
51.3%
22.0%
14.1%
18.7%
3.7%
27.2%
10.7%
21.1%
20.8%
8.1%
2.4%
81
39
21
15
18
2
24
2
13
15
9
4
100%
48.1%
25.9%
18.5%
22.2%
2.5%
29.6%
2.5%
16.0%
18.5%
11.1%
4.9%
145
61
27
17
30
4
41
10
33
40
23
4
100%
42.1%
18.6%
11.7%
20.7%
2.8%
28.3%
6.9%
22.8%
27.6%
15.9%
2.8%
全体
Q.マタハラに対
する経験
Q 職場で「マタハラ」が起こる原因はなんだと思いますか?
自分がマタハラにあったことがある
周囲でマタハラにあった人がいる
〜働く女性たちの声〜
(自由回答より)
●働く女性の妊娠・出産がもっと日常になればいいと思う。
(32歳 大阪 会社員[事務系])
Q.妊娠中や産休・育休中、職場への復帰の過程において、職場で自分がされて「嬉しかったこと」や
「助かったこと」、などあれば教えてください。 (n=316、妊娠経験者のみ回答)
●妊娠を告げたとき、困った表情をせず自分のことのように喜んでいただけたことが嬉しかったです。
(30歳 兵庫 パート・アルバイト)
●上司が引き継ぎ先を計画的に決めてくれたこと。それによってこちらも計画的に引き継ぎできた。(36歳 東京 会社員[技術系])
●妊娠初期に切迫流産で2週間近く自宅で安静にせざるを得なかった時、職場に迷惑をかける事への申し訳なさと今後同じ
ポストで働き続けられるかどうかの不安とで落ち込んでいた時に、女性の同僚が「あなたの席はちゃんとあるから安心して
赤ちゃんの為に今は休んで!」と温かい励ましのメールをくれたことがとても嬉しかったです。 (36歳 東京 会社員[事務系])
●妊娠初期、体調がすぐれないときや痛みがあったとき、通常報告すべき上司ではなく、窓口を妊娠・出産経験のある女性上司
にしてくれた事が嬉しかったです。男性は説明を受けても、きちんと理解できない、ケアできないという前提のもとの配慮でした。
こちらも、話しやすく、理解をしてもらえるので助かりました。(32歳 奈良 会社員[事務系])
●妊娠中に残業や休日出社せざるを得ない業務量をこなさなくてはいけない状態だった時、出産を経験をした先輩(女性)から
直属の男性上司に、妊婦であることを考慮すべきだと意見してもらえたことが嬉しかったです。 (36歳 愛知 会社員[技術系])
●特別に扱われなかったことがかえって良かったです。その前から体調が悪かったり都合の悪い時はお互いに仕事を助け合って
いたので、それと同じように扱って頂きました。それにより、必要以上に申し訳ないと言う罪悪感を抱かずに済んだこと、心の負担が
あまり無かったこと、周りの方々に有り難いと思います。 (38歳 愛知 会社員[事務系])
●妊娠出産のお金について、組合の人が詳しく教えてくれました。( 38歳 神奈川 会社員(その他))
●妊娠を特別と思わず接してくれたことは逆に助かった。「大丈夫?」と気遣いをしてくれながらも、妊娠前と同じ仕事を任せてくれる
などこちらも仕事がやりやすかった。産休に入る前の「待ってるから」の一言もうれしかった。(32歳 兵庫 会社員(事務系))
●産休・育休中の期限付きで派遣社員の方を雇って、自分が不在中も滞りなく業務が行われるようにしていただいた事。
育児手当て等の手続きも円滑に行っていただいた事。 (27歳 鹿児島 会社員[事務系])
●育児休暇中も会社の情報を定期的に発信してくれたり、面談を行ってくれたが助かった。休み中は会社の情報が一切入らず
変化から取り残された気持ちになってしまうため、定期的な接触はうれしかった。 (28歳 愛知 会社員(その他) )
「待っているよ」という言葉への感謝が非常に多く、力仕事の軽減や体調への気遣い、
仕事の分担といった支援、「産休前と変わらず受け入れてくれたこと」に救われたとの言葉も寄せられました
Q. 出産を希望する方への「アドバイス」などあれば教えてください。 (n=316、妊娠経験者のみ回答)
●私がいた職場は幸い妊娠、出産に対して理解のあるところだったので少しでも体力を使う仕事はほとんど代わってもらえました。
それでも今までと同じ給料をもらうのでお菓子を配ったり感謝の気持ちをきちんと伝えました。(31歳 東京 パート・アルバイト])
●コンスタントに資料や業務報告などに目を通しているだけで復帰がとてもしやすいと思う。(40歳 神奈川 会社員[事務系])
●基本は妊娠出産前に精一杯真面目に仕事に取り組む事です。その姿を見ていれば、子供が成長するまでの一時期の事と、
理解してもらえると思います。本人も無理をしないで、普段からコミニケーションをとって、時間が余る位の時間計画で進めた方が
迷惑がかからないで、良いと思います(38歳 神奈川 会社員[その他])
●職場への復帰は勇気が必要ですが、今後の生活の宝になりますから頑張ってください。(42歳 石川 会社員[事務系])
●妊娠した人へ。不妊症の治療をしている人や子宮がんで妊娠できない人がいる可能性を考え、職場内では妊娠・出産の経験を
自慢たらしく話しないことが鉄則。彼女たちが夜遅くまであなたの代わりに、必死でフォローして働いてくれたのだから、その事実を
真剣に受け止めて、誠心誠意働いてお返ししようという姿勢を見せること。 (46歳 大阪 パート・アルバイト)
●仕事するのがきついときは素直に言うべき。でないと、お腹の赤ちゃんに悪い。マタハラがあるような会社は訴えられても
おかしくないので、法律で守られた権利と、強く思って、抱え込んだりしないこと(30歳 兵庫 会社員[事務系])
●当然の権利と思わず、できることを頑張ることで、申し訳なく思うのではなく、仕事がやり易くなった。(39歳 長崎 公務員)
周囲への感謝や、やれることは誠意をもって行うこと、引継ぎ計画、復帰のための準備などが寄せられました
Q.妊娠中や産休・育休中、職場への復帰の過程において、職場で自分がされて
「残念だったこと」や「つらかったこと」などあれば教えてください。(n=316、妊娠経験者のみ回答)
●特に独身男性社員は、妊婦への配慮が全くなく、重いものを持たされたり、目の前でタバコを吸われたり、ショックな出来事が
多かったです。(34歳 宮崎 会社員)
●出産経験のある方や、その配偶者などは、とても温かく対応してくだりましたが、やはり、そういった経験のない方は特に配慮は
ありませんでした。相手に期待するだけではなく、妊婦側も、当たり前とは思わずにフォローしてくれる方への感謝コミュニケーション
を忘れてはいけないと思いました。 (33歳 神奈川 会社員[事務系])
●自分の体調管理は全て自己責任であると痛感しました。自分で主張しないと仕事は減ることはないので、助かったことなど
ありません。(38歳 東京 会社員[事務系])
●体調を気遣ってくれたのはありがたいし、助かったが、過度の心配はストレスになります。(40歳 静岡 パート・アルバイト)
●ワンマン社長に誰もさからえないため、結婚、妊娠したらやめて新しい若い女性を採用したいという職場でした。
(45歳 東京 パート・アルバイト)
●妊娠きっかけで職場に非常にいづらくなったため、妊娠がプラスになる経験はなかった。(34歳 宮城 会社員[事務系])
●妊娠して少し働いたが結局すぐクビになったので、されて嬉しかったことはない。派遣社員だったので仕方ないかな、と思う。
(29歳 埼玉県 自由業)
●いいことは何もなかった。職場の人は皆冷たかったです。(41歳 石川 会社員[事務系])
●子供が熱を出して保育園に呼び出されると、最初は心配をされますが、何回も続くと、あからさまに嫌な顔をされます。
(30歳 大阪 パート・アルバイト)
Q. その他:在職中の妊娠経験者からのメッセージ (n=316、妊娠経験者のみ回答)
●働く女性の妊娠・出産がもっと日常になればいいと思う。(32歳 大阪 会社員[事務系])
●私が初めての、産前産後、育児休暇取得者だったため、会社の人が手探りでいろいろなことを調べたり、教えてくれたので、
これからの会社の発展につながればいいと思う。(30歳 埼玉 会社員[事務系])
●主旨とは離れるかもしれないが「妊婦だから」「育児中だから」という理由で、仕事の内容や、社員が接してくる態度に変わりは
なかった。閑職に回されることもなく、一社会人として見てくれた。産休・育休中は、社会との接点が薄れるので、そもそも無事に
復職できるかという不安も大きい。妊娠したからと言って気を使われるばかりではなく、「会社の一員」として対等な扱いをして
もらいたいという希望もあると思う。(38歳 宮城 自営業)
●職場がどうのこうのというより、国がもっとしっかり政策をやってほしい。女性手帳なんて税金の無駄遣いするのではなく、
もっと若者が安心して子供が産める体制を作ってほしい。お年寄りにばかり手厚い補償ではなく、これからの未来を担っていく
若者に手厚い補償を下さい。妊娠はしたけどはっきり言って生活できるか不安です。 (27歳 福島 会社員[事務系])
●長く産休を取った後の会社には、行きづらくて辞めていく人が多い時代だった。今はもうあまりないと思うけど仕事をしやすく
配慮があってほしい。 (36歳 北海道 パート・アルバイト)
●特に何もしてもらわなくていいので、ただ普通に接してもらいたいです。 (38歳 宮城県 会社員[技術系])
■本調査に関するお問合せ
調査企画 エポックシード株式会社 (森下・蓑毛)
TEL:03-3407-5780 FAX:03-5774-1921 メール:press@epochseed.jp
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000035c9j-att/2r98520000035cm0.pdf
〈資料:連合提供〉

